フライングプラネタリウム to 和歌山

すべての人に星空を。

8月13日(火)、 日本赤十字社 和歌山医療センターへお伺いしました。今回は、小児がんの子どもたちのおでかけプログラムをやっていらっしゃるNPO法人ジャパンハートさん(吉岡さん)からのご紹介です。 星つむぎの村のスタッフは、吉田、河村です。レポートは河村です。  

イルカや大きなお魚が大好きな3才の女の子、Kちゃんは、7日に大阪の海遊館に行くことをとても楽しみしていました。ですが貧血が改善せず、残念ながらそれが叶いませんでした。その代わりにお部屋でお星さまを楽しめる「フライングプラネタリウム」を急遽お届けすることに。「フライングプラネタリウム」は、山梨にいる高橋真理子がネットワークを通して、プラネタリウムの「ライブ配信」をするというものです。 吉岡さんと、吉田、河村が病院へ出向き、投影できるよう部屋と機材の準備を行いました。

病院側が空いている個室をご用意くださり、天井への投影準備が完了。ご両親と一緒にバギーに乗ってきたKちゃんは軽く手を振ってプラネタリウムのお部屋へ入ってくれ、ソファベッドに横たわって投影がスタートしました。しばらくして少し退屈になったKちゃん。廊下へのお散歩がしたくなり、一旦休憩をはさんで投影を再開しました。

部屋に戻ると天井にはKちゃんの大好きなイルカの泳ぐ映像が映し出され、笑顔に。 (以前からぜひ使ってほしい、と言われていた、イルカxプラネタリウムの映像を使わせてもらいました) 

プラネタリウムの続きが始まりじばらくすると、やはり少ししんどそうに、うつ伏せで目を閉じていました。Kちゃんの蟹座、お母さんの獅子座などが紹介され、地球を飛び出し、宇宙へ向かいます。最後に地球に戻り、Kちゃんが生まれたその日の星空が映しだされました。お母さんのしし座の中に、お月さまと寄り添う木星が。さらに、南の空には火星や土星も・・と豪華な星空。 Kちゃんのお母さんやお父さんも、星から生まれたというお話。そんなお母さんやお父さんを選んでKちゃんが生まれたというお話。お目めは閉じていても、Kちゃんはじっと聴いてくれているようでした。Kちゃん、お母さん、お父さんには、少しでもゆったり出来る時間となったのであれば幸いです。 お母さんからは「Kが少しでも楽しめてそうだったので、その表情を見るだけで十分でした。素敵な思い出がまた1つ増えました。」と。 

ご協力くださった病院スタッフの方々にも感謝いたします。  まだ始まったばかりの「フライングプラネタリウム」、少しでも多くの方たちにお届けできますように。  

ありがとうございました。