七沢療育園にて

すべての人に星空を。

4月14日、神奈川県の丹沢の麓、神奈川県総合リハビリテーションセンター 七沢療育センターへお伺いしました。
黒井が報告します。
今回は、野田、水野、岡本、黒井の4人で、天井に投影するスタイルでした。
午後から2回にわけて、各回とも30名以上の皆さんに見ていただきました。

スヌーズレンのお部屋を工夫して暗くしてくださり、お弁当もびっくりするようなものを用意してくださり、待ってて下さいました。
施設職員様や重心さんの方たちとそのご家族様にわくわくするような温かい空気がながれていました。

だから、お一人お一人に挨拶をしたくなる。
大切なあなた
出会えてうれしい!
どんな反応してくれるの?
宝物のような笑顔を見せてくれたり、ニヤリと笑ったり…。
どんどん話し掛けていく。
ふと見ると、野田祥代さんも同じようにお一人お一人に声を掛けている。
私はこの始まる前の挨拶を、それで今日のプラネタリウムの雰囲気がだいだい決まるくらい大切に思っている。
それは、保育士だから感じる事だと思っていたのに違った。
いつも頭が下がるのは、私と同じような姿を去年まで国立天文台の研究員だった人が自然にやっている。それはきっと人間性なのかもしれない。
祥代さんの静かな語り口調一つ一つに、自然の尊厳や畏怖の念、それを包み込む愛を感じる。

厄介なことに愛とか信じるとか目に見えないもの、だけど確かにあるものがある。
宇宙も確かにあるものなのに見えなかったり、感じていなかったりする。
プラネタリウムを重心障害者施設で皆様と観ることで星と私たちがつながっていることを知ったとき、流れる涙はきっと誰かの事を思って流す涙なんだと思う。

「病気や障害を持った我が子の生まれた意味を知りました。」
と、涙ながらに話してくれたお母様の言葉を聞いて、
プラネタリウムを見てもらう意味をまた教えてもらいました。
これからもまた一緒に星を見上げましょう。