勝林寺にて

すべての人に星空を。

6月30日(日曜日)、東京都駒込の勝林寺の『お寺でプラネタリウム』にお伺いしました。
星つむぎの村のメンバーは、跡部、野田、岡本、叶の4名です。
本堂にて13時より4mドームで3回の投影と、別室で星座カードのワークを行いました。
参加メンバー4名それぞれがレポートします。
[叶レポート]
豊島区駒込の静かな住宅街にある勝林寺は、
江戸時代の旗本、田沼意次のお墓があるお寺でもあります。
地下に「時と灯しびの間」がある本堂も客殿も、全てバリアフリーになっています。
お寺で障害児とご家族がつどう『くつろぎば』という活動をされていいて、
これまでも移動水族館やコンサート、工作など様々な催しを開催されてきました。
6月30日は、約30組のご家族と、ご支援くださる日本財団のスタッフ、お寺でくつろぎばを支えるボランティアの皆さんに星空をお届けしてきました。
私は主に星座カードづくりのワークのお手伝いをしました。
バギーのお子様も多く、それぞれご家族が星座や色などを確認しながら
家族揃っての記念にと、ゆっくり取り組む様子が見られました。
ワーク担当の私は、ドーム内の様子はわからなかったのですが、
投影後ドームの外で感想をお話しする場が設けられていて、その様子を見ていました。
あるご家族(バギー使用)から、どうした?どうした?との声が聞こえたので、
近寄ってみると、「プラネタリウムが終わっちゃった…」とお子さんの涙が止まらないとの事。「ほんとどうしたんだろ?ビックリ~」とお母様。
星のチカラってすごい!ここに来れて良かったね、という気持ち…そして
「ありがとう、また一緒に見ようね」と言うのが精一杯でした。
また 家族揃って体験できた事が嬉しいとの感想がたくさん。スタッフが慣れている様子で安心感があった とも。
最後の投影から出てきたご住職も こんなきれいだとは思わなかった!感動!
是非 またお願いします、と言って下さいました。
帰りは雨が強くなり星が見えそうにない夜でしたが 仏様の前でみなさんが和気あいあいと本当にくつろぎながら、なかなかできない体験・・一緒に星空を見上げる時間は、なんとも言えず落ち着く空間でした。勝林寺さん、ありがとうございました。

[岡本レポート]
ワークショップの様子です。
勝林寺さんやスタッフの皆さんが慣れていらっしゃったおかげで、とてもスムーズでした。
そのおかげもあって、星座カードのワークは、皆さん喜んでくれていました。 

[野田レポート]
見たことのないドームを前に、少し緊張気味の子どもたちと保護者のみなさん。
カウントダウンで満天の星空になった瞬間、「おー」と声があがり自然と拍手がおこりました。私は、投影をしながら毎回のように目にする、親子で上を見上げるこの風景が大好きです。
「おっきなボール!」と地球や火星、土星をなんども指さし声をあげた女の子。
私の横でちょこんと正座して、星空と投影用のパソコンの両方に反応して興味津々の男の子。
お子さんの体調がいまひとつでママもじっくり見られなかったから次回ぜひ!というご家族。
最後の回では、ドームいっぱいに人が入り、折り重なるようにして一緒に宇宙の広さを感じていただくことができました。
素晴らしい時間を持つことができるのも、こうして心ある方々が私たちを呼んでくださるから。また来年も、とお声がけいただいています。ぜひまた次回お会いしましょう!

[跡部レポート]
プラネタリウムを見た後、ドームの外に座布団を敷いて車座になってまとめの会。
今日の感想や、今後への期待などを皆さんに発表してもらいました。
「家族で、初めてお出かけができました。思い切って、来てよかった」
「子どもが声をあげたり目で追ったりして、楽しんでいる様子がわかってうれしかった」
「子どももだけれど、私が癒されました」
「毎月やってほしい」
「呼吸器の音とか吸引の音とかがあっても気にすることなくみんなで星が見られてよかった」
「プライベート空間で、とてもあたたかい空気が流れていました」
みなさんから素敵な感想をいただくことができました。
「お寺はコンビニの数より多い。そこがみんな『くつろぎ場』になれば、世の中はもっとよくなる」というご住職の言葉。
星の力で、そのお手伝いをしていきたいと思いました。