埼玉心臓病の子供を守る会キャンプ

すべての人に星空を。

選びとる自由があるっていいな!!
2019年8月17日(土)。心臓病の子どもたち・きょうだい児・ご家族のたちの夏の一大イベントにお呼びいただいた。 夏休み、世の中にはたくさんの遊びやレジャーが用意されている。 でも、よくよく見かける 「てんかん、心臓病の方はご遠慮ください」 やらないでくださいとなると 迷惑を掛けないように、感染を気にしながら、心臓病の子どもたちは本当に制限のあるなかで行動することになる。 本人だけでない。 きょうだい児だって我慢を強いられる。
だから…。 数少ない遊びの場が、心臓病を守る会の主催のキャンプだ。 全国で開かれているこのキャンプ。今回は埼玉の守る会に呼んでいただいた。 星つむぎの村からは高橋、跡部、黒井が参加。 レポートは黒井です。 場所は埼玉県立神川げんきプラザ。
スタッフさんがきびきびと準備をしてくださる。 キャンプ初日に講堂で、 4mドームプラネタリウム体験!! 3回投影と、星のワークショップ3種類をおこなった。 真理子さんが、ドーム内の誘導と投影と大忙し 、今回私は一緒に見ることはなかったけど外からでも十分に、 ドームの中の大騒ぎしている様子 感激している様子がよくわかった。 跡部さんが一番手の込んだポップアップカードのプラネタリウムを担当。元教員の指導力をフル活用で、こどもたちのあれこれの様々な質問や状態に対応していく、あっぱれなさばきをイキイキとやっていた。
私は、地球ゴマと星座カードとプラネタリウムのセイフティートーク。 初日の開所式をしてすぐのワークショップ。 まだ、ボランティアさんと、こどもたち、 こどもたち同士の関係がぎこちない。 でも、手を動かしながら、みんなで話していくと、心をちょっとずつ開いていくように感じた。
こんな質問をしてみた 「もしかして、みんな入院したことあるの?」 ほとんどの子どもがうなずく 「うんん。私は入院してない、おうちでお留守番か病院に行っても妹に会えなくて間違ったふりして入っちゃったことあるんだ!」 「入院してたけど覚えてない」 胸元に縦の傷がちらりと見える。頑張った勇気の印だ。 ここは自分の病気の事や入院の事を話しても分かってもらえるんだな。そういう安心の場所になったらいいなと、思いながら話しかける。
看護学生のボランティアさんも丁寧に接してくれる。 「みんな誕生日があるんだ、それってほんとうに凄いことだよね。」 「素敵な星が書けたね。」出来るだけ一人一人の想いや発想を大事にしたい。 何色を使う? どのペンがいい? 何を書いてみる? メッセージ書いてもいいね。 なんでも正解、 自分で選ぶことが素晴らしいのだから、どんどんチャレンジしていこう。 失敗したらやり直し。楽しくなって、何枚も作る子もいた。
プラネタリウムは、 ドームの中で一緒に星を見上げる。 でも、何を見てもいい。 どこを見ててもいい。 制限の多いこどもたちだからこそ、 そうやって、選びとる自由がある体験を大切にしてあげたいなと、思った。
「夜ね。花火やるんだ!!その時本当の星見てみようね!」 嬉しそうに女の子が友達になった子に話しかけていた。 素敵なキャンプになったかな…。 また星を見上げましょうね。