宇都宮病院2日間

すべての人に星空を。

5月29日、30日と2日間連続で、宇都宮病院にお伺いしました。

一日目は、跡部、山田、野田の三人。
3部屋、11人のみなさんとそのご家族、ドクター含む病院スタッフの皆さんにお届けしました。

後から伺ったのですが、24時間365日、めったなことで部屋を閉め切ったり
夜間でも一瞬でも暗闇になることのないお部屋。
医療器具の具合で、一度も外に出たことがなく、まして夜に星を見ることは
今までになかっただろうみなさんのお部屋です。

そのお部屋で、少しでも美しい星空を見せよう、見せたい、という想いで
スタッフ皆さんが一丸となって窓という窓をていねいに遮光し、
患者さんが少しでも見やすい体制になれるようにと
一人ひとりに声をかけ見て回られていました。
本当に細かな気配りをされていたことに心から敬服しました。

 

 

 

 

 

 

どのお部屋でも、天井が満天の星空になってからは、少人数ということもあって
お一人お一人お誕生日星座を見ていきました。
T先生がこの日がちょうどお誕生日、、ということで先生のふたご座も。
お部屋に拍手が響いてお祝いムードになりました。

3歳のNちゃんは、投影直前まで夢の中。
「Nちゃん起きて―」とゆり起こされての投影開始でしたが、途中
惑星よいしょ、は誰よりもノリノリなのでした。

歯医者さん帰りのDさんは緊張した様子で投影を
待っていました。ご挨拶にベッドサイドにうかがうと、さらに緊張の面持ち。
また何が起こるか不安いっぱい、という表情でした。
投影後にもう一度ご挨拶に行くと、随分と穏やに。夜はゆっくり休めたかな。

実はこの日は、投影者の野田も誕生日なのでした。T先生と一緒に皆さんにお祝いしてもらい、とてもスペシャルな誕生日になりました。

 

 

 

 

 

 

二日目は、高橋、跡部。2部屋での投影でした。
前日同様、ベッドのすぐそばで、ご家族やスタッフが一緒に楽しみます。満天の星が、患者さんたちの瞳にうつって、それを見つめるみなさんの嬉しそうな顔。
Aさんのお父さんは、「宇宙の果て」のことを興味深そうにたくさん質問してくださいました。

 

 

 

 

 

 

最後に、2日間を振り返って保育士さんたちが集まってくださって意見交換。
重心の患者さんたちは、余韻があとからやってくることが多く、ふだんはなかなか得にくい刺激を今回は多くもらったということが見て取れたというお話や、せまりくる火星におののく小さい患者さんたちのこと。ふだんはかなり反応の少ない患者さんが、満天の星空になる瞬間、たくさん星座がでる瞬間、地球を見る瞬間などに、確実に反応があって、わかっているんだ~と思えたというお話など。
いつも、その方々をよくみてくださっている方々から、多くの学びをいただきます。温かい時間をありがとうございました!