富山・くるみの森にて

すべての人に星空を。

 5月18日(土)富山県高岡市にある「くるみの森」にお邪魔しました。「支援が必要な人が、その年代に応じた経験と出会いの中で成長し、生きがいを持ち、一人の市民として尊厳を守られ、最後まで安心して暮らし続けられるように」という理念をもった、素敵な場所です。
星つむぎの村からは、高橋のみでしたが、くるみの森に出入りしている、富山大の学生さんたちやボランティアのみなさんに手伝っていただき、研修室での天井投影を3回行いました。
 今回のイベントは、ふだんデイサービスなどとしてくるみの森を利用されている方のみならず、地域のみなさんがたくさん参加されました。そうすることで、障害を持つ子もそうでない子も、みんなで交じり合いながら、同じ空を見上げる時間となりました。

 施設に入ってからすぐ、外に行きたいんだとずっとぐずっていた男の子。プラネがはじまるまでかなり大声でいやだいやだと言っていましたが、電気がきえてその部屋の雰囲気が変わった瞬間に、その声はぴたっとやんで、そのあと30分もの間、ずっと仁王立ちのまま夜空と宇宙に見入っていました。
 また別の男の子は、お母さんが、「今回のちらしをみて、はじめて自分で「行きたい!」と強く言ってくれたイベントだった」と。ずっとしゃべり続けている子でしたが、最後はじっと集中して、地球に降り立ったら、その子が大きな拍手をしてくれました。やっぱり、星や宇宙はふしぎな力をもっています。
 この日、富山で、同じように、支援が必要な人のために毎日一生懸命いきている方が3人、集まってくださいました。(ここに来ることをお伝えしてもいなかったのに(笑)) 日々忙しい中、こうやって見に来てくれて、でもみなさんもリフレッシュできて、という、そんな星空を携えて仕事ができること、やはりとてもありがたいのでした。
 お写真、きてくださった成川さんから拝借。