岐阜市民病院にて

すべての人に星空を。

 8月6日(火)、岐阜市民病院にお伺いしプラネタリウムと星座カードのワークショップを行いました。 星つむぎの村からは 高橋・跡部(山梨)野寺(富山)山本・公文(愛知)、見学2名(大阪)の計7名で星空を届けてまいりました。 レポートは公文です。
今回3回目となる岐阜市民病院ですが、初回より臨床心理士の湊口さんが継続して担当してくださっているので とても心強く安心して行う事が出来ました。 プラネタリウム投影は、当初から予定していた5回に加え、午前中検査の関係で見ることができなかった親子のために追加投影があり、6回投影でした。これまでは4mドームだったのですが、今回は7m。スタッフのみなさんは、「わあ、成長した!」と驚いていました。 午前中は小児科のお子さんやご家族たち。午後の1回目は、デイケアに通うお子さんたち。そのあと2回は大人の方々、でした。

まずは 投影の出来事です。点滴台をドーム外へ残し、ルートと自分の体だけで寝転がり、宙の旅を満喫したY君。シャイな感じの少年でしたが 「もう一度見たい!」と 意思表示をし 2回連続で空旅を経験。もう一人のYちゃんも、やはり2回連続で見ました。
また、ドームに入る前はご機嫌斜めだったRちゃんが、プラネの後 キラキラオーラを放ちワークショップで創作活動に燃えていました。同じ少女と思えませんでした。 同じように、最終回のFくんも、入る前は頭をうなだれて、しばらく、入るのはいやだ、となかなかドームに入ろうとしませんでしたが、終わったあとには、ニコニコになり、星座カードもつくって、最後はバイバイと笑顔であいさつしてくれました。
想像・創造することで一瞬にして心が飛べてしまう、そんなエネルギーのきっかけをつくることが 私達の行っていることだとあらためて感じました。
今回 気になったワードが「宇宙よい」です。実際の会話でも耳にしましたが アンケートにも書かれていました。壮大な景色に酔いしれる「よい」ではなく 明らかに車酔いなどの 「よい」のようなニュアンスでしたが、体に影響がなければ 宇宙で酔えてしまう経験もそれなりに 面白いかな?と微笑ましく感じました。 私も投影中は 酔いながら不思議空間へトリップしています。
午後の大人向けの投影の際には、ベッドのまま入られたAさんがいらっしゃいました。呼吸器ごしに聞こえてくるその声で「とても感動しました」とおしゃってくださいました。
また楽しいワークショップ中に ハッとする事がありました。
描くことが大好きなMちゃんが 作業中に ポツリと こうつぶやいていました。 「おととしも こういうのやった!」と。 2年前 私もこの場に居たので覚えてくれていた事は本当に嬉しかったのですが 逆に、この2年の間、おそらくそれ以上の間、ずっと病気と向き合っておられるのだな、とあらためてそのことの重さにハッとしました。
病院プラネのお手伝いをするにあたり 慎重にかつ自然体で 万事うけとめられる自分づくりが必要だと思いました。
病院プラネを通じ いろいろ気づき 成長してきたいと思っています。結果 村の一隅を照らせたらさらなる喜びを感じる事でしょう。
まずは 事故無く終えた事に感謝しております。 ありがとうございました。