帯広養護学校にて

すべての人に星空を。

 10月8日~10日の3日間、北海道は十勝の音更町にある社会福祉法人「地域で一緒に暮らそう会」に呼んでいただき、帯広養護学校、サポートセンターえがお、音更町福祉センターのそれぞれで、7mドームの投影を1日、5、6回行いました。 
 「地域で一緒に暮らそう会」の理事長の佐々木さん、事務局長の菊地さんなどが、とにかく子どもたちのために何かないか、とネットで探していたところ、私たちの活動を見つけてくださったとのこと。北海道での病院プラネは3回目です。「地域で一緒に暮らそう会」が運営するサポートセンターえがおの中には、「尊厳 地域でともに当たり前に生きる」という大きな習字が額に飾られています。
 初日の8日は、帯広養護学校へ。生徒さんが200名以上いる大きな学校です。星つむぎの村スタッフは、高橋、跡部です。午前は小学部が3回にわかれて、午後は、中等部、高等部のみなさんが、見てくれました。
 小学部低学年と高学年は、それぞれに、大きな声で泣いちゃう生徒さんがいる傍ら、首が痛くならないかな? というぐらいに、真上を一生懸命みて、ひきこまれている子も多々。
 小学部中学年は、まただいぶ違った雰囲気で、満天の星をみて「すごいねー」、星座をみて
「すごいねー」、地球をみて「地球はすごいね」、惑星の軌道も、天の川銀河も全部「すごいね」とずっと言葉で反応し続けてくれる子がいました。地球に帰ってきて、星空をみたときに、再度彼がいったのは「地球はすごいね」でした。目の前に見えているものだけではなく、今回見てきたもの全体の感想を言ってくれたように受け取りました。
 中等部のみなさんは、先生も入れると60名ほどいて、もうほんとにギューギューな状態でした。けれども、驚くほどの集中ぶり。最後、地球に帰ってくるところの60名の吸い込まれ感はなんとも言えない空気でした。 帰り際に、とても体の大きな男の先生が、「感動して涙でそうでした」とおっしゃってくださいました。 朝から楽しみで楽しみでしょうがなかった、という男子生徒さんもほんとうに素晴らしい笑顔になって出ていきました。
 高等部の予定人数は20名ほどだったのですが、これまた、全クラスということになり、またまた一番体の大きな人たちで、一番大勢入りました。 たぶん7m入場者数最高記録。
声をあげるところはあげ、盛り上がるところは盛り上がり、そして最後は全集中! という構造がまた高等部もありました。  
 「みんなで星を見るってこういうこと」というのが、体に染みついて、いつだって宇宙旅行に
行ける想像力の一助になっていればな、と願っています。

 受け入れてくださった学校の校長先生や教頭先生、ありがとうございました!