広島大学病院にて

すべての人に星空を。

 6月27日(木)、広島大学附属病院にお伺いしました。去年に引き続き2回目です。小児科プレイルームでの4mドーム投影3回、先進病棟での個室投影3回。スタッフは、高橋、跡部です。
 小児科に入ると「星つむぎの村のみなさん、ようこそ」や、プレイルームの入口に「病院がプラネタリウム」といろいろ素敵なデコレーション。しかも、「今月のおすすめの本」に、高橋の著書「星空を届けたい―出張プラネタリウムはじめました!」(ほるぷ出版)を置いてくださっている、という歓迎ぶり。
 最初はコワいーと、お母さんの肩にがちっと顔をうずめていた子も、満天の星空から顔が上に。そのあとは食い入るように見入っていました。小学生と院内学級の先生は、夏の大三角や天の川を、教科書でなく「空」で見られた喜びをあらわしてくれました。
 午後の3病室。うち一人は実は去年もいらしたMちゃん。去年はお母さんとみて、今年はお父さんと。去年は今一つ反応してない?感じでしたが、今年は、天井に壁にうつしだされる星々や惑星たちに夢中でニコニコ。火星投げや土星の環くぐりも、満面の笑みで楽しんでくれました。
 中学生のYちゃん。ご両親もそろってご覧くださいました。壁にお友達との写真がたくさんたくさん貼られていて、テーブルにあった文字盤や意思を表明する言葉が書かれたシートに、Yちゃんの気持ちを一つでも多く聞きたい、と願うご家族の気持ちが感じられました。お母さん、何ども涙をぬぐいながら、Yちゃんにずっと顔を近づけながらみてくれました。Yちゃんの瞳も、さまざまなことを語ってくれていたように思います。美しい瞳でした。
 去年も、今年も、難病対策センターの隅田さん、井上さん、現場のCLSさんたちに大変お世話になりました。アンケートはまた来月にまとめて送ってくださることになっています。ありがとうございました。