愛媛大学病院にて

すべての人に星空を。

 12月10日(火)、愛媛大学病院にお伺いしました。 愛媛腎臓バンクさんが呼んでくださって、今年で2年目です。星つむぎの村のメンバーは、高橋と跡部です。腎臓バンクの森田理事長もきてくださり、みなさんに挨拶をしてくださり、また、事務局をやっている愛媛県庁の職員のみなさんもいろいろお手伝いくださりました。
 去年は小児科のみでしたが、今回は、小児科以外の全科の子どもたちにも、ということで、別棟のカンファレンスルームでも行いました。 そして、NICU・GCU内で2回、小児科のプレイルームで1回、合計4回の天井投影です。
 カンファレンスルームにはいってきたとき、全然楽しそうじゃない顔をしている子と、同じように少し困った顔をされているお母さん。星空がでて、自分の名前を呼ばれて星座がでて、そして宇宙に飛び立つころには、ニコニコになり、お母さんもその顔をみて嬉しそう。 Yちゃんの絶妙な合いの手で、みんながどっと笑ったり。ちょっと冷たい感じのカンファレンスルームの温度が一気に温かくなりました。
 NICUでは、実は去年もNICUにいらしたご家族がいらっしゃいました。Gちゃんはもうすぐ2歳。ずっとこの部屋で「成長」しているんだな、と思うと、胸にずんときます。看護師さんによると、去年みたとき、お父さんがすごーく喜んでくださって、今年も来るということを特にお伝えしていなかったのに、お父さんのほうから、「もう1年だなー、また見たいなー」とおっしゃってくださっていたのだそうです。そして、今回、お仕事の合間のタイミングにちょうどあって、お母さん、Gちゃんともども一緒にみてもらうことができました。 きっといつもとは違う表情をされるのでしょう。お母さんは、Gちゃんの顔を写真におさめるのに一生懸命です。
 小児科のプレイルームでは、3時間以上前から「まだ?」と言っていたMちゃん、他、大勢の子たちが待ちきれずにそこにいました。 赤ちゃんから中学生まで、いろんな年齢の子どもたちの社会が垣間みえます。 満天の星になる瞬間、地球を飛び出す瞬間、みんなの心が一つになっていく感覚があります。
 「銀河ってめっちゃでかいんな」そんなことを、男の子たち同士が話をする。終わったあとの星座カードづくりのときには、小さい子どもたちを優先して、ちょっと遠慮してたお兄ちゃん。でも、席があくと、そのカードに「〇〇(自分の名前) がんばります!」と書いていました。
 子どもたちやご家族、病院スタッフのみなさまにも、希望の星が輝くように、と祈らずにいられません。 ありがとうございました。