暮らしの保健室 晴ればれ

すべての人に星空を。

3月31日(日)、甲府市中央に去年12月にオープンした「暮らしの保健室 晴ればれ」でプラネタリウムをやりました。「晴ればれ」は、在宅ケアや訪問看護などの方法で、現代医療がやりきれてない「一人ひとりを生かす」ことを地道にやってこられた露木さんたちが立ち上げたみんなの「居場所」。たたずまいも、みなさんのウェルカムな笑顔も、そこに置かれている本の数々も、とても素敵です。甲府にこんな場所ができたことが、私たちもとても嬉しく誇らしく思います。

甲府市の中心街は、典型的な空洞化にあり、みんな郊外に流れていってしまっているように見えますが、車をつかえなくなった高齢者がわざわざ甲府駅近くに引っ越してきたり、中高生もほんとは駅の近くで、おしゃれな居場所を探している。大学生が起業して運営しているカフェもあったり。何もないなんてことは全然ないのです。

1回目は、市内の施設にいる子どもたちとスタッフがきてくれました。そのとき、保健室のみなさんも入ってくれていて、みんなで大きな声をあげたり、笑ったり、泣いたりする温かい時間でした。13時と、18時、19時の一般公開の時間には、通りがかりの方や、ここに何度かで入りされている方などなど、みなさん楽しんでいかれました。

露木さんたちが、がんカフェもされており、その中の何人かが、以前、星つむぎの村のプラネタリウムをみて、「死ぬのがあまり怖くなくなった」とおっしゃっていたことを知りました。鳥肌が立ちました。時間も空間もいのちもすべて連続している中での今、ここ。だからこそ、今を素敵に生きる。そのための宇宙観だ、と日々願っている想いが届いているようで、ほんとにありがたく思いました。

この「晴ればれ」で、プラネタリウムを定期的にやろう!ということになりつつあります。
この場所の上のマンションに住むご高齢の方々も、親子づれも、学校帰りの高校生も・・みんながふらりとこられるプラネタリウムができたらいいなと思います。