東京小児療育病院へ

すべての人に星空を。

3月6日、東京小児療育病院へお伺いしました。
今回は7メールドームを使用して3回投影しました。通所利用者様32名、病棟・外来利用者様12名、保護者様22名、その他職員様20名に見ていただきました。レポートは黒井良子です。
今回はちょっとユニークなメンバーでお邪魔した。
元研究者で、今回の解説 野田祥代さん)
元一般企業サラリーマン水野さん
元小学校教員で、星つむぎの村共同代表跡部さん
元こども病院病棟保育士黒井ペコだ。
それぞれ大変ではあっても、今は好きな事を仕事にしている。
医療保育士だった私が利用者様に声を掛けるのは、ある意味慣れている。
でも、全然分野の違う職業だった星つむぎの村スタッフが様々な年齢の利用者様に混ざり合う姿をみると、すごく嬉しい。
何か新しいものが生まれるような気持ちになるからだ。
まぜこぜの世界…。
そもそも、誰も取りこぼすことなく、
全ての生きものを乗せて地球は廻っている。
だから、知らなかった、初めての方に出会えること自体がすでに喜びにつながっている。
はじめて出会う星の世界をちょっとの時間でもいいからと、
投影中に出入りが多くなっても体験させてあげたいという気持ちに、出来る限りお応えしたいとみんな思った。
次また会えるとは、限りないからだ。
みんなみんな今を生きている。
職員の皆様の姿勢が
「プラネタリウムを見せてあげたい」と語っていた。
暗いドームの中での吸引はやりづらいはずなのに、
医療カートを入れて待機している看護師さんの姿
ドーム内が暑く、うちわの代わりのマットをずっと扇いで下さった職員様
暗い中赤ライトで、お一人お一人の表情を確認する姿に頭が下がった。
利用者様と、そのご家族様は本当に少しの時間しか見れなかった方がいる。
それでもドームの入りたい!見たい!という気持ちにあの場にいたみんなで応えたという行為それ自体が
明日へと繋がる力になのかもしれない、
もしかしたら、
それが、あなたが今ここにいる意味につながっているじゃないかと思う。
素敵な時間と空間と仲間たちだった。
ありがとうございました。
水野さん(病院プラネは数年ぶり参加)より
・事前の打ち合わせ、リハーサルを行い、スタッフが大勢関わってくださったため、出入りがとてもスムーズだった。
・7mドームの収容力は素晴らしいですね。車いす、ストレッチャーが1回に20台ぐらいはいりましたね。この広さも出入りをがスムーズにできた要因だと思います。
祥代さんが始まる前に一人一人に声をかけていたのは素晴らしいと思いました。祥代さんの一人一人に寄り添う気持ちがあったかいですね。
・宇宙で飛び出すときにみんなで掛け声を出したり、落ちてくる火星をみんなで跳ね返したり、一体感が出る演出が素晴らしかった。楽しそうな声がたくさん聞こえました。
・お客様へのお願いの紙芝居はいいですね。
わかりやすいし、誰でも利用できそうですし、説明の漏れがなくなりますね。
・お昼休みに余裕があったのもよかったですね。イベントはけっこうバタバタしがちですが、今日はみなさんといろいろお話しできたのもうれしかったです。
野田祥代さんより
2回目に参加したAさんとお母様が、
投影後にドームの外で余韻を楽しんでおられました。
リラックスしてよく見てました、とのことでした。
Aさんは夜、お父様に本を読んでもらうのだそうです。
最近読んでいた本が宇宙の本で、ちょうどタイムリーに今回の
星つむぎの村のプラネタリウムが来ることになって感激されたそうです。
そう話されるお母様のAさんへの眼差しが柔らかで深くて、今夜もきっと
お父様と本を読んでいるAさん親子の光景がまた優しくて。
素敵な親子でした。
また、野田の横で見上げていた(投影者の場所から見える、この
アングルが私は本当に好き)、お母様と息子さん。
息子さんの、投影後のお顔が本当に穏やかでこちらが癒されてしまいました。
息子さんの頭をなでながら、「心底ずーっとリラックスして見てました!」と
おっしゃるお母様。親子で広い宇宙に出かけて帰ってきて、今ここに
一緒に居る瞬間をどれだけ大切にされているかが伝わってきて、
じーんとしました。

貴重な時間を作っていただきました。

ありがとうございます。

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