柏崎支援学校にて

すべての人に星空を。

9月27日、柏崎特別支援学校へお伺いしました。この日は4日間の柏崎みんなでプラネタリウムの初日です。 星つむぎの村のスタッフは、高橋、跡部、塚田、池田、林、栗林(林さんと栗林さんは、この体験のあとに村人になってくれました!)です。林さんは、新潟市障害者ITサポートセンターをつくられた方でもあり、この支援学校とも昔からのおつきあいとのこと。 レポートは池田です。

音楽室で天井投影を4回、小学部、中学部、高等部の生徒さんたちに行いました。この日の柏崎は快晴で、暗幕の隙間からは容赦なく明るい光が漏れてきます。(近くの海はキラキラ輝いてとても綺麗でしたが、、!)隙間を養生テープで留めて、明るいところは暗幕の上から黒いシートを貼りました。

準備ができた頃、ひとりふたりと、先生に連れられて生徒さんが入ってきました! 車椅子のまま見る子、マットに横になる子、それぞれのいい体勢になったら、いよいよ投映の始まりです。みんなで今夜の星空を見たら地球を飛び出して、宇宙を駆け抜けました。

小学部の生徒さんへの投映では先生も一緒にゴロンと寝転がって、沢山の笑い声に包まれます。

生徒さんの中には恥ずかしがってか、(初めて会う大人に囲まれて寝転がるって緊張するかもです)寝転がらない子もいましたが、それでも投映が進むと宇宙にいるあたりでずっと正座していた子がマットにゴロンと寝転がりました。「そうそう、その方が見やすいね」と、真理子さん。見ているうちに、リラックスしてくれたのでしょうか。

年齢層が高い回では場面ひとつひとつにリアクションしない生徒さんもいましたが、まっすぐ天井を見る真剣な目と、惑星が近づいてきた時にはゴクッと唾を飲むのが見えましたよ。

小学部では、絶妙なタイミングで、「うー!」という声をあげてくれる子、最後に地球に帰ってきて、ふたたび星空があらわれた瞬間に、「きれいだね」とはっきり言ってくれた子がいました。きれだね、と言ってくれた子は、普段は、誰かに何かを言われてその言葉を繰り返すという発語の仕方だったようですが、このときは、心底そう思った言葉が自然にでてきて素晴らしかったです。

また、宇宙から帰ってくる場面で、たくさんの涙を流している子もいました。 投影が終わって、しばらくしてから、先生と一緒に感想の紙をもってきてくれて、「感動しました」と。 ふだんは、そのような表現をほぼしない子だったようなのですが、彼の感受性の高さが、宇宙にぴたりとはまったのだと思います。

音楽室での投映ということで、お部屋の中には楽器が沢山あったのですが、途中でツリーチャイムをお借りしました。満天の星空に変わるシーンでシャララララっと生効果音も入り、より一回一回の投映が、柏崎特別支援学校だからこその特別な投映に感じられました。

七夕の短冊に「みんなが僕のダジャレで笑顔になりますように」とお願い事を書く、素敵な校長先生のいる柏崎特別支援学校さん。

楽しい先生やお友達と過ごすたくさんの思い出の中に、みんなでプラネタリウムを見たことも残ってくれたら嬉しいなと思います。