淀川キリスト教病院にて

すべての人に星空を。

3月15日、淀川キリスト教病院のこどもホスピス病棟へおじゃましました。
おうちのお部屋(プレイルーム)に天井投影を1回。
お伺いしたのは、
ジャパンハートの岸川さんを始め8名のスタッフとボランティアさん。星つむぎの村から、高橋真理子さん跡部さん(山梨県より)、藤原さん、(京都)あさきちゃん(富山)、黒井(横浜)、そして鳥海さん(地元吹田)でした。
ちょっと余談になりますが、真理子さんあさきちゃん私の3人で鳥海家に泊まらせて頂き対話と心温まる素晴らしい時を過ごしました。
こどもホスピス病棟のベッド数は12床。
「私たちは12人みんなで、楽しめることを考えています。」
病棟の看護師長様の言葉だった。
この言葉の持つ意味を今、凄くすごく考えています。
分けることは簡単だけど、だれも排除しないで考える。12人が参加出来る事を前提にイベントを考えるという事にチャレンジしているって事だ。
誰もが迎える最期の時は訪れることが分かっている上での全員参加…。
それは生きものすべて、誰一人取りこぼす事なく廻る地球の存在と同じということになる。やれる、やれないこれに線引きをするのは、ある意味すごく簡単なこと。
ホスピスの病棟で病状が違う、年齢も違う、だからやれることもバラバラ、それをしかたないとは考えない。みんなが参加出来るものを用意して、行く行かないを決めるのはそれは自由だ。行けないとか諦めるのは自由がないと考える。
その精神が素晴らしかった。
そしてこどもたちも、ご家族も、生きる事に懸命だから、こちらも最高のものを届けたいと思った。ジャパンハートの大学生ボランティアさんが、柔らかい空気を作ってくれている。
小児病棟とは明らかに違う病棟の作り
プレイルームの様な使い方をする部屋には「おうち」
と、表示されていた。
集まって来た12人の患者様はみんなバギーに乗っていて、モニターや呼吸器がついていた。処置出来るように、カートもあり移動も時間がかかった。いつもの小児病棟だったら、個室管理をしているような方がワイワイと集まって下さった。
1人1人に挨拶を交わす。
「こんにちは、一緒に星を見ましょうね。」
とても反応がよく、目がキョロキョロと動く。表情が豊かだった。
これはきっと、いつも沢山声を掛けられて大切に対応されているんだろうなと感じた。
時間になると次々とおうちに人が集まって、部屋いっぱいにいろんな方が集まった。
1人に1人誰かが、傍らに手を繋ぎ一緒に星を見ていた。
「ママは?」と何度も何度も尋ねるお子様に真理子さんが
「この星の中にママ熊がいるよー。」
「ママは?」
「大丈夫。ママのそのまたママのそのママもみーんな繋がっているんだよー!
真理子さんの返しに会場がニコニコする。
暗闇の中で聞こえる声
伝わる振動
空気感
それを頼りに真理子さんのその時に感じて生まれた言葉が贈られ涙してプラネタリウム上映が終わった。
ジャパンハートの皆さんにお手伝いしてもらいお子様にプレゼントの星座カードを作った。
何て言葉を送ろう…。
大学生のボランティアさんが贈る相手に、想いをはせてくれた。
獅子座のあの子
蠍座のあの子に贈る言葉。想いを寄せてくれる事が嬉しい。
そして、プラネタリウム終了後、お一人お一人に手渡しする。
始めに挨拶をした時よりも明らかに表情が柔らかくなっていた。
日本で始めてこどもホスピスを導入した病院。恐らく沢山の団体がこどもたちのためにと訪れたと思う。
色んな団体を病院職員様はみてきているだろう。
その看護師長さまから「感動しました。素晴らしい時間をありがとうございましたみんないい表情になりました!」と言っていただいた。
かけがえのない宝物をもらった。
星は本当にすごいな…。それは星のかけらで出来ている私たちがすごいって事だ。
みんな本当にそのままで良いってことなんだと思うのです。
また星を見上げましょうね。

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