福島病院にて

すべての人に星空を。

10月2日(水)、国立病院機構福島病院で患者さんやご家族、スタッフ約80人のみなさんに星空をお届けしてきました。
メンバーは跡部、野田の二名です。
個室5部屋をふくむ7回、天井への投影でした。野田のレポートです。

個室の小学1年生のHくん。学校の先生がかけつけて一緒に見上げました。
青空が夕暮れに、ぽつぽつ星が、満天の星に、そして宇宙へ。
そのたびHくんが表情を変え、にこーっとなったり体をぱたぱた動かしたり。
先生も保育士さんも一緒になって「わあっ」「こんな笑顔みたことないよ」「きれいだねえ」「たのしいねえ」「ママにも見せてあげたいねえ」と声があがります。

ちいさな部屋の白い天井の上には、いつだってこんなに広い世界があって、いろんなできごとがあって、たくさんの命がひきつがれて出会いも別れもあって、
そうやっていろんなことの上に、こうして今一緒にいるね、楽しいね、嬉しいね。
小さな部屋にハッピーが溢れていました。

療育棟での投影2回ではそれぞれ20名ほどのみなさんと。
お母さんが来るのをドアを見つめてずっと待っていた男の子がいました。
投影最後のあたりで大泣き(?)になっていったん会場外へ。どうしたのかなと思っていたら、お母さんが到着して嬉しすぎて甘えて泣いていたんだそうです。
いったん落ち着いて戻ってきたら投影が終わっていて、「えーーー!?」という表情の彼。
また次回、きっとおうかがいします。
次こそ一緒に地球に帰ってきましょうね(笑)。

福島病院への訪問は今回が3回目です。
今回も保育士さんが中心になって綿密な計画をたててくださり、遮光作業や部屋の移動など本当にスムーズに行うことができました。
担当の保育士さんからは「みんな同じ地球にいて同じ時間を過ごしていることは、当たり前のように思えるけど奇跡のよう。私自身、今という時間をここで患者さんと一緒に過ごせることがとても幸せに感じました」というメッセージをいただきました。