山の幸、海の幸にあふれた秋はいよいよ深まり、雪も解けずに残っているような冬の季節になりました。127日は二十四節気の大雪、太陽の黄経は255度です。
北国では雪、太平洋側では空っ風の吹きすさぶ厳しい季節です。
ところが、たまには雨が降り暖かい日も。
もうそろそろふたご座流星群の走りの流れ星が見えはじめています。
ふたご群は、流れる星が途中からふわっとスピードが落ちるのですぐわかります。

北の窓 北斗切り裂く 流れ星
(文責 青りんご)

・・・今号の目次・・・・・・・・・・・・・

【時季の星空】

【星つむぎの村イベント情報】

【星関連イベント情報】

【寄稿:ちょっと早いですが、、、今年一年を振り返って】
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【時季の星空】・・・*・・・*・・・*・・・

いよいよ12月。寒さも本格的になってきました。
宵の空には、目を疑うほどの明るい光を放つ金星が輝いています。
夜も更けるにしたがって、東から南にかけては、にぎやかに明るく輝く星々が見えてきます。
そんな中に、2つ並んだ明るい星ポルックスとカストルがあります。
これは、「ふたご座」の星々で、ギリシャ神話では仲の良いふたごの兄弟として登場しますが、
ギリシャに限らず、インドや南太平洋の島々でも「ふたごの星」、日本でも「兄弟星」などと呼ばれることがあります。
遠く離れた地でも、この2つの星を見て同じように感じていたのですね。

今月中旬、夜空では一大イベントが繰り広げられます。
「しぶんぎ座流星群」、「ペルセウス座流星群」とともに三大流星群の1つとして知られる「ふたご座流星群」です。
この流星群は、ふたご座の方向から流れ星が飛び出してくるように見えることから、このような名前がつけられています。
流れ星は、普段見えている星が流れるのではなく、宇宙空間のチリ(小さな砂粒のような物質)が、
地球の大気と猛スピードでぶつかり光り出す現象です。
流星群は、太陽の周りを回る彗星が残した大量のチリのある場所を地球が通るため、たくさんの流れ星が流れるのです。
流星群についての詳しいお話しは、今後の回で触れることにしましょう。

今年、最もふたご座流星群の流れ星が多く流れる時刻は、14日午前9時頃と予想されています。
これは日の出後の時間なので、実際には、その前の13日の深夜から14日の明け方が観察のチャンスです。
ほぼ一晩中、月が夜空を照らしているため、条件はあまりよくありませんが、
月の光が目に入らないように工夫して、できるだけ暗い場所で空全体を見渡していれば、
街中でも1時間に10個程度は見える可能性があります。
夜は冷え込みますので、しっかり防寒して、少し長めに夜空を眺めてみましょう。
(文責 小林さやか)

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【星つむぎの村イベント情報】・・・*・・・*・・・*・・・
<星空合宿、先行情報!>
2017
225日(土)、26日(日)に、星空合宿を行います!
場所は、ネオオリエンタルリゾート八ヶ岳内セミナーハウス(星の郷ミュージアム)です。
泊まりはコテージになります。「星を介して人をつなぐコミュニケーション」をテーマに、星や宇宙を深め、よりよいコミュニケーションを目指す企画を考えています。
このメールを受け取っている方は、どなたでも参加可能です。
申込方法他、詳細は年内にはお送りしたいと思いますので、ぜひご予定ください。

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【星関連イベント情報】・・・*・・・*・・・*・・・
<スターオーシャン八ヶ岳>
12
月~3月の冬の間、八ヶ岳の美しい星空を楽しめるイベントです。
特に、サンメドウズ清里スキー場の1900m上空まで昇って、そこでライトダウン
して、満天の星空が広がる瞬間は感動モノです。

https://tenkuhaku.com/starocean/

<風土記の丘曽根丘陵公園 方形周溝墓広場で星を見る会>
12
10日(土)16001830
星つむぎの村・共同代表の高橋真理子の話、その後、
広場で観望会を行います。観望会も星つむぎの村メンバーが担っています。
問い合わせ: 055-266-5854(山梨県曽根丘陵公園)

<リトル・プラネット vol.3
ハンディがあっても音楽やエンターテイメントを楽しみ、たくさんのアーティストに
出会えるライブです。
車椅子の方も入場できる広いホンダカーズ峡西ショールームで開催します!

1211日(日)18002100
ホンダカーズ峡西(南アルプス市上今諏訪185
出演: 岩崎けんいち(歌)、高橋真理子(語り、映像)

詳細こちら
https://www.facebook.com/events/1130906423690217/

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【寄稿:ちょっと早いですが、、、今年一年を振り返って】・・・*・・・*・・・*・・・

前回の通信「小雪」配信の直後、11月24日には関東の広い範囲で雪が降りました。
甲府市では1962年以来54年ぶりの11月の降雪、東京都心では観測史上初めての積雪となりました。関東にお住まいの皆さんはとても驚かれたのではないでしょうか。
我が家の3歳児は、雪かきにヒーヒー言っている母を横目に、仕舞ってあったソリを自力で持ち出して、初滑りを満喫していました。そんな子供の元気な姿を眺めながら、今年も残すところあと1ヶ月、早いものだなあ、、、などとのんきに構えていたら、12月ももう7日。
さすが師走!地球の自転の速度が上がってるんじゃないか?!というくらいに、あっという間に日が過ぎていく気がします。

さて、今年1年間、みなさんはどれくらい星空を見上げたでしょうか。
印象に残っている星空はどんな空でしょう。
誰と見上げた星空でしょう。
星つむぎの村では、八ヶ岳の星の郷でほぼ毎月行った星空観望会をはじめ、
ライトダウンなどの地域でのイベントや東北や熊本などの被災地への星空届け隊、病院でのプラネタリウムなど、様々な機会を通してたくさんの方々と星空を眺めてきました。
一緒に見たのはほんのひと時でも、星空を眺めれば、その時の皆さんの顔が浮かんできます。何かと忙しい師走、ちょっと疲れたな、とか、なんとなく人恋しいな、と感じたら、夜空を見上げてみてください。
きっと星つむぎの村の仲間も空を見上げていますから。

私自身は、今年は乳児の子供がいることもあり、残念ながら、多くの人と一緒に星空を眺めることはできませんでした。でも、ベランダから木々や団地に囲まれた狭い夜空に輝く星たちを眺めたり、子供と一緒に満月が昇るのを待ったり、布団に子供と添い寝しながら天井の向こうに広がる星空を想像したりしながら過ごしてきました。どの星空も、肩の力をスッと抜いてくれるいい空だったなあと感じています。
来年は、たくさんの方と一緒に星空を眺めたい!と思っています。

今年もあと二十日と少し。
今の時期は夜が早く訪れますし、忘年会などで夜遅くに外に出る機会も多くなるので、星空を見上げるチャンスは他の月より多いかもしれませんね!
寒い寒いと言いながらも、ちょっと立ち止まって夜空を見上げてみませんか。
師走のあわただしい毎日の中で、一年を振り返る貴重な時間になるかもしれませんよ。
(文責 植村あゆみ)

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