広島日赤原爆病院にて

すべての人に星空を。

 6月28日(金)、広島の日本赤十字原爆病院に伺いました。前日の広島大学病院に引き続き、難病対策センターさんに呼んでいただきました。こちらの病院は初めての訪問。スタッフみなさんが「今日はプラネタリウムが来る!」と楽しみに待っていてくださいました。小児科のドクターとリタイヤされてボランティアで関わっているというドクターが1日中、一緒にいてください、安心でした。星つむぎの村のスタッフは、跡部と岡山から参加の佐藤です。

 日赤原爆病院は、原爆投下により甚大な被害を受けながら、被爆者の救援に当たったという歴史を持ちます。広島市内には各地に「被爆樹木」や「被爆建造物」が保存されています。世界初の被爆地であるヒロシマ・ナガサキが、世界最後の被爆地であるように願わずにはいられません。

さて、プラネタリウムは小児病棟のプレイルームで2回、個室で1回の計3回でした。プレイルームの窓を遮光シートで覆って天井投影。床には、タイルマットが敷かれ、子どもさんも保護者の方も医療スタッフもみんなで寝転がって天井に映る星空を見上げました。天井には照明器具やエアコンの吹き出し口があったりしますが、一方で、普段見上げる天井が、星空になり宇宙が見えることで、自分と宇宙がつながっていることを感じてもらえる効果があります。ドームと同じように火星ヨイショ!をしたり、土星の輪くぐりをしたり。88星座の絵が出るところはシャッターチャンス。お母さん方がスマホを星空に向けていました。

午後はアイソレーターの設置された個室で、H君とご家族に向けて。病院スタッフが、アイソレーターの金属板や緑色の壁に白い模造紙を貼って見やすくしてくれました。おかげで、ベッドを取り囲むように満天の星空。H君もあちらこちらをきょろきょろ。最後は、お誕生日の星空。冬生まれのH君。夜空には、オリオン座がお誕生を祝っていてくれました。

2回目のプレイルームは、院内学級を終えた子どもさんが来てくれました。中には、午前中に見てくれた子も。「もう一度見たい」と外泊で帰る時間を延ばして見にきてくれました。スマホで動画撮影している子や、途中、気になって入り口からのぞきこむ看護師さん。S君は、手作りのストラップをお土産に持ってきてくれました。

「みんなが七夕の短冊に書いたお願い事が、きっと星にとどきますように」と、病院を後にしました。

☆日赤病院のブログで紹介していただいています。
http://www.hiroshima-med.jrc.or.jp/blog/?p=7679