連休中の方も、お仕事中の方も、どんな5月スタートを切られたでしょうか。星つむぎの村通信4号、お届けします。

<二十四節気・立夏>
立夏とは、広辞苑によると「二十四節気の一。太陽の黄経が45°の時。夏の始め、太陽暦の5月6日頃。」とあります。ここで黄経とは、太陽が1年かけてとおる道(黄道)を春分点を0°として360°に分けたものをいいます(ウィキペディより)。二十四節気は、一周360°を15°ずつ分けてその区切りの点をいいます。

立夏は、まさに夏が始まるころです。茶摘みの唄の「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る」季節ですね。今年の八十八夜は、5月1日、立夏は5月5日です。

葉の緑 なゐ(地震)の止まざる 端午かな

この頃はなかなか晴れの夜に会えませんが、会えたときの星空を歌ってみました。

春の星空賛歌                2016.4.29

青りんご

かにの甲羅の プレセペを
獅子の大鎌(ししのおおがま) 飲み込まん

北斗の柄先 大カーブ
麦と真珠の 夫婦星(めおとぼし)

デネボラ結び 三角形
描けよ春の 大曲線

犬が二頭の 猟犬座
王の心臓 コル・カロリ

ベレニケの髪 ゆらゆらと
メロット星団 露の珠(つゆのたま)

からすの四つ星 下(お)りゆけば
はるか南に 十字星

※解説
8時ごろ、ちょうど南の空高いところに、しし座が大きく君臨しています。今は、そのお腹のあたりに、明るい木星が目立っているので、逆にそれが目印になるかもしれません。木星から右側を見ると、ししの頭を描く「ししのおおがま」が、クエスチョンマークを逆向きにした並びがあります。そのすぐ右手がかに座になりますが、かに座の星そのものはあまり明るくないのですが、ちょうど、かにの甲羅のところに、「プレセペ星団」という星の集まりがもやっと見えます。
(街中でみるのは相当難しいですが)

一方、北の空を見ると、北斗七星がちょうど真北の空高いところにあります。その、ひしゃくの柄のカーブをそのまま伸ばしてきたところ(春の大曲線)に、オレンジ色のアルクトゥルス(麦星)、さらに伸ばすと真っ白なスピカ(真珠星)。この2つが春の夫婦星。よく目立ちます。そして、さらに、しし座のしっぽの星、デネボラを結んで春の大三角。

アルクトゥルスは、うしかい座の一等星ですが、そのうしかい座のとなりに、りょうけん座と、かみのけ座があります。ベレニケという王妃の髪が星座になったので、ベレニケのかみのけ座と呼ばれていた時代もあります。その中に星がたくさん集まっているところがあり、それがメロット星団です。

さきほどの春の大曲線をスピカからさらにのばすと、四角形をしたからす座があり、その左の辺を南側にずーっと延ばしていくと、そこには、みなみじゅうじ座があるのです!(本州からは見えませんが)

 

<星つむぎの村・イベント情報>

昨日(4日)の八ヶ岳でのイベントは、素晴らしい天気に恵まれ、
たくさんの
星にみなさん、大感激されていました。ぜひ一度、足をお運びください。

2016528日(土)惑星旅行に行こう&観望会―火星の接近を前に」
場所: 八ヶ岳ネオオリエンタルリゾート セミナーハウス
時間: 18301930 手作り望遠鏡教室
    19302010 惑星旅行に行こう by 宙先案内人 高橋真理子
20202100 観望会

宿泊者以外の方は有料となりますが、「星つむぎの村村民」は無料で参加可能です。
また、その日の13:00~17:00は、星つむぎの村・星の郷プロジェクトで、
星のランプづくりや、今夏に応用していくワークショップの試作などをやります。
とりあえず、どんな様子が見てみたいという方も歓迎です。

星つむぎの村 お問い合わせ
info@hoshitsumugi.main.jp