7月31日、千葉県こども病院にお伺いしました。星つむぎの村のスタッフは、高橋、跡部、黒井、長野(初参加、医学生)です。

今回は、いつもこの病院で子どもたちが少しでも楽しい時間を過ごせるように、と長年の活動を続けてきている、「NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズ」と医療従事者のみなさん、小児がんの子どもたちのおでかけプログラムをやっておられるNPO法人ジャパンハートと支援してくださっているシスメックス株式会社、動けない人たちのために車でおでかけしてくれる一般社団法人願いのくるま・・多くの人たちがつながってはじめて実現したイベントでした。

プラネタリウムの投影は4mドームで5回、それ以外に、星座カードと地球ごまのワークショップをやりました。

「ほとんどはじめて会う方たちばかりが集まっているのに、部屋の中の空気が穏やかで違和感がないのは、全員が「子どもたちに喜んでもらいたい」という想いがあるからなんですね」と、ミルフィーユの中島さん。ドームの中では、子どもたち一人ひとりの反応にお母さんはもちろん、スタッフの人たちが心動かされている場面が多々ありました。振り返りのときには、「入る前の子どもたちの表情と出てくるときの表情がものすごい変わっているのに感動しました」というコメントが多々。いくつか教えてくださったエピソード。

★ みてくれた子どもたちと廊下ではなしているときに、『また来てくれる?』と聞いてくれたので、『いつきてほしい?』と聞いてみると、『明日!』とのことでした。よほど気持ちが動いたんだろうなと思いました。

★翌日、ある子のお母さんが「○○がちょうど治療中でぐったりして気が進まなかったけど、帰ってきたら元気になって・・・私も一緒に見られて忘れられない星空になりました。今度は退院して本物がみたいって思いました」

【黒井レポート】

「宇宙にはすべてがある」 さまざまな団体が力をあわせた。パイオニアたちが集まった…。 そう言えばいいのかな…。 縦糸横糸が見事に織りあったといえばいいのかな…。 血液腫瘍科の治療中のこどもたちはなかなか表情を表しにくい、薬のせいだったり、辛い治療のせいだったり…。 でも、こどもたちは大人を信じている顔をしていた。 だから、この病院はこどもを取り囲む大人がちゃんと手をつないでいるんだなと、すぐに分かった。 話を聞けば聞くほど、驚きの連続で、 特にミルフィーユの井上さんのこれまでの患者父母の会のお話は、 私の10年の経験の常識を覆す話ばかりで、 目が飛び出そうな位びっくりした。 こんな方が病棟に23年活動し続けていると入院しているこどもたちが、家族のように繋がるんだろうなと思った。 そこに集まった皆さんの素晴らしさはもういうまでもない。 とにかく出会いに感謝いたします。 生命活動をしている星は地球だけ、動き続けよう、そうしたら素晴らしい出会いがあるはずだ。 大切なわたし大切なあなたそれを感じられる出会いだった。

【長野友香レポート】初めて、「病院がプラネタリウム」活動に参加しました。第1回目のプラネタリウムに入りました。やはり真理子さんの解説に私自身が圧倒されました……! 火星を押し上げるのに夢中になる赤ちゃん、病棟で寝ていたら、こんなイキイキした姿なかなか見られないだろうなぁと、この活動の素晴らしさを体感しました。 暗闇のプラネタリウムが怖いのか、一気に心拍数が200越えに上がってしまった子も上映後出てきた時には、涙を流していました。きっと感動していたんだろうな…。話せなくて、四肢が動かせなくても、しっかり情動があることを再認識、少なからず汲みとれるようになりたいと思いました。 今回の活動は、星つむぎの村単独ではなく、4つの団体のみなさんがいらして、小児がん経験者の方もお手伝いできてました。活動の合間にお話をすることができ、私にとって多くの刺激のある充実した1日でした。 また、ぜひ参加したいと思います!