11月3日(日)、社会福祉法人みづき福祉会町田福祉園にて7mドームのプラネタリウムを総勢70名以上の皆様にお届けしてきました。
スタッフは、跡部、野田、黒井、清水、お手伝いにかけつけてくれた大学生、池水さんの5名です。今回、初「病院がプラネタリウム」だった清水がレポートします。末尾に池水さんの感想も紹介します。

この日は、施設でのお祭りだったもよう。初めての病院でプラネタリウムということで、どんな感じなのだろうと少し緊張していましたが、集まってきてくれた子ども達や保護者の方、施設のスタッフさんのあたたかい空気に包まれて自然と心がほぐれました。
投影は3回行いました。
スタッフさんが名前を呼んで、ストレッチャーや車いす、ご両親にだっこされたり、手をつないでいたりしてドーム前にみんな集合。
「どう感じてもいいんだよ。泣いたっていいんだよ」と声をかけつつ、ドームの入り口を開けて、星の世界へと案内しました。
上映が始まり、満天の星空が映し出されると「おーー」という歓声。暗闇の中ですが、息をのむ感じやわくわくした感じがこんなにもわかるんだ!というくらい伝わってきます。お誕生日星座の場面では、「さそり座だー」や「私の星座だ」と嬉しそうな声が聞こえてきました。
地球を飛び出してみんなで月や火星探検。
火星に近づきすぎて、びっくりして泣き出してしまう子もいましたが、スタッフさんの賢明な声掛けで最後まで一緒に宇宙旅行ができました。宇宙の果てからみんなで地球に戻ってきたとき、何度も目にしているはずなのに、この青い星の美しさが胸にしみてじーんとしました。みんなで見られてよかったと思いました。
今回、2回もドーム内に入らせていただきました。最初は星ばかり見ていましたが、地上に目を向けると、
お子さんと寄り添いながら見ているご両親さん
ずーっと声掛けをしながら見ているスタッフさん
きゃっきゃして見ているきょうだい児さん
障害を持っていている・いないとか年齢とか役割だとか関係なく、みんなで同じ星空を見上げている。本当に穏やかで美しい時間が流れていました。
投影終了後にも嬉しいサプライズ!男の子3人が自分から進んでドームの片づけを手伝ってくれました。一緒にドームをひっぱったり、畳んだり。極めつけは、畳んだドームの上をごろごろ回転しながら空気を抜く「ローリングエアクラッシャー(たった今命名)」を披露してくれました。「星いっぱい見れた?」と聞いたら満面の笑みで「うん!」。走り去る後ろ姿を見送って、無事終了しました。
ご来場くださった皆様やスタッフの皆様ありがとうございました。
一緒に星空を見たドーム内の一体感、これは言葉では伝えきれないものがありました。みんなで見た星空、心に残ってくれたらうれしいです。

【池水さんの感想】
今回の参加を通してプラネタリウムがただ星を見るだけではなく、多くの人にとってさまざまな機会になるのではないかと思いました。
わたし自身プラネタリウムの中で広い宇宙を見ることで自分を見返していましたし、普段単調な生活の中で非日常的な体験をすることで刺激になりました。
そこから今回プラネタリウムを見られた方も日々の生活では考えないことや得られないことを体験する機会になっているのではないかと感じました。またお邪魔した町田福祉園にいらっしゃる方はみなさん温かくて、入った瞬間から優しい雰囲気を感じました。
これからは私も今回出会ったみなさんと同じように、もっと関わる人に温かく、どんなことでも一緒に楽しんで経験できるようになりたいと思います。