2月24日、25日と、渋谷区重症心身障害児(者)を守る会の方々へのフライングプラネタリウムを行いました。去年7月に、病院プラネとしてお訪ねした団体さんでしたが、その際に見られなかった方たちにぜひ見せたいという要望があってのことでした。公開のご許可のもと、感想とお写真いただきました。7月の際の感想も一緒に! ありがとうございます。

●フライング・プラネタリウム(Hさんご家族)
先日は倉本様のお宅でのプラネタリウムを、ありがとうございました。
授業でも使っているiPadで、拝見しておりました。
幸希がはじめての星空、青い地球や惑星などを見て、目をハッと見開いたり、じーっと見ている様子は、私たちが驚くほどでした。
30分ずっと集中して見ていて、本当にビックリでした。
初めてのプラネタリウムは慣れた環境で近くに見れて、よかったです。
また機会がありましたら、広いところでお友だちと一緒に参加したいなと思います。
この度は本当にありがとうございました。

●病院がプラネタリウム(2019年7月29日開催)(Iさんご家族)
ごろりと寝転ぶと、そっと息子に腕枕をし、もう片方では娘と手をつなぐ。 見上げると、そこには満天の星・星・星・・・。
これは、家族でキャンプに行った夜の話??? ではなく、7月29日に渋谷区スポーツセンターで行われた“星つむぎの村”のプラネタリウムに参加した時の一コマです。
参加前は、普段行っているプラネタリウムとどう違うのかな?出張版なだけにスケール感が小さいのは否めないのでは?なんて思っていました。そんな先入観は、上映が始まってすぐ流れ星のごとく一瞬で消えていきました。
まずは、司会の方の優しく、そしてゆったりとしたナレーションで、空の世界へといざなわれていきます。場内は真っ暗になるので、変化を感じたお友達が泣き出しても、ママが抱っこをしたり、優しく体をさすったり。。普段なら周りを気にして焦るママの気持ちも、このプラネタリウムではストレスフリーに、優しい気持ちで我が子に接することが出来ます。天井いっぱいに広がる星空はとてもリアルで、鮮明な投影技術にびっくり。プロジェクションマッピングの様な感じです。中盤になってくると、事前に聞き取りされていた参加者の誕生日月の12星座の話を交えたり、皆で手を上に伸ばして星をトスする動きをしたら本当にピョーンと星が飛んで行ってしまったり、と飽きない工夫も。
天井の高さなので、普通のプラネタリウムより近くて、映像の星に触れられそうな気持になるのか、手を上に伸ばす姿も見られました
30分という上映時間があっという間に感じられた素敵な星空の旅
当人だけでなく、家族も心からリラックスして楽しむことの出来た時間でした。

星つむぎの村の皆様のご支援のもと、重い障害をもつ人とその家族でプラネタリウムの体験学習をすることができました。
昨年の夏休み中には大きなプラネタリウム会を、2月には2回のフライングプラネタリウム会を実施していただきました。
体育施設の天井いっぱいに投影される星空体験は、障害のあるなしに関わらず、魂を揺さぶられるような体験だったことと思います。
フライングプラネタリウムでは、それぞれの居場所から同じ番組を、SNSでコミュニケーションもとりながら、楽しむことができました。とても新鮮で楽しい体験でした。
初めて体験するプラネタリウム。ママが想像しなかったようなお子さんの姿があったり、ごきょうだいと夢中になったり、きっと忘れられないと思います。
優しさにあふれる個別プログラムに、ご家族も、同席していた支援者も、心癒され勇気づけられました。
そして、皆さんの表情が明るく素敵になりました。

感謝でいっぱいです。
これからもより多くの人々にこの癒しと励ましが届くことを願ってやみません。

星つむぎの村の皆様のますますのご多幸と、活動のご発展を心より祈念しております。