熊本の地震から3か月がたちました。もっとも被害の大きかった町の一つ、益城町にお邪魔しました。道路はまだでこぼこ、電柱も傾いているのが多く目にとまります。民家の多くも、瓦屋根のものは特に、大きな被害があった姿そのままになっていたり、軒先で住んでおられる様子が見えたり・・・ 痛々しい姿です。

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福岡・八女ご出身で熊本にもいろいろつながりのある今村さんより、熊本県地域福祉実践研究会の森枝さんをご紹介いただき、益城町にある特別養護老人施設「ひろやす荘」で、プラネタリウムをやりました。震災時、200人ぐらいの方が、避難されて多目的ホールはごった返していたとのこと。現在でもまだ、ここで避難生活を送っている方々がいます。また、全国訪問ボランティアナースの会・キャンナスの活動拠点にもなっています。そのキャンナスの熊本支援チームの中心におられるのは、石巻ご出身の高橋誠さんでした。東北の震災のときに「助けて」もらったから、と、熊本の震災以来、ずっとここで活動されているのだそう。

今回は、そんな避難者の方、キャンナスのナースさん、施設の利用者の高齢者のみなさんや訪問されていた家族のみなさんに、ドーム投影で見てもらいました。IMG_0207_R

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涙流して出て行かれる方や、最後にぎゅーっと手を握ってくれたおばあちゃん、「ちーさいところにみんなすんでるけんねー。驚いたー。いいもん見せてもらった。」と96歳のおばあちゃん・・。 家族で一緒に見てくださった方々もいて、子どもたちも一緒で、温かい時間でした。

現在、ボランティアの状況はと聞くと、一番必要とされる仕事は屋根の上にのぼって、ブルーシートをはりなおしたり、片づけたりということなので、かなり専門性が必要で、そちら関係の人手が足りない、とのこと。同じ地域に住んでいても、それぞれの住宅の状況の差が大きいので、それも精神的に圧迫されることも多いだろうなと思います。今夏、大きな台風が襲ってきませんように・・。

また、訪れたいと思います。