せいか音楽祭にて大ホールを星空に

すべての人に星空を。

 8月24日(土)、山梨県甲府市にある甲斐清和高校で、「せいか音楽祭」が開催されました。音楽科のみなさんが中心になって、音楽の楽しさを子どもたちや地域の人たちにもっと、と工夫凝らし企画しているイベントです。
「カラオケ 歌うま自慢大会」や「ぼくとわたしのはじめての音楽会」などいろいろイベントがある中の、メインとして、「SEIKAスペシャルバンドによるプラネタリウムコンサート~光と音の饗宴」に、呼んでいただきました。3月に市民会館で行われたDomaniコンサートのときには、「星の王子さま」の朗読劇があり、その際に、星空の演出を行ったご縁です。
 実はこの学校の校歌を、星つむぎの村の顧問でもあり、星つむぎの歌をともにつくっていただいた、作詞家・詩人の覚 和歌子さんが作詞している、というご縁もあります。今回、覚さんの都合がたまたまうまくあって、このステージを見に来てくださいました! 
 今回のコンサートでは、「SEIKAスペシャルバンド」が編成され、ステージところせましと集まった演奏者たちと、ハンガリーからいらした金井先生の指揮、という、実に贅沢なコンサート。 
 第1部 マードックからの最後の手紙
 第2部 宙語り (高橋真理子のプラネタリウム)
 第3部 朗読劇 「えんとつ町のプペル」
という編成でした。 記念ホール300席が満席になるほどのお客さま。
「マードック」・・とても迫力に満ちた、演奏でした。
宙語りでは、天井での演出を15分見続けていただくので、ふつう座席でみるには、ちょっと首が痛すぎたと思うのですが、ど頭から、満天の星空が広がったときの人々のどよめき、とその後の人々の意識が宇宙の中に吸い寄せられていくような感覚が、ホール全体に広がって、気持ちよくお話させていただきました。
 「えんとつ町のプペル」は、全頁無料でネット公開したことで大きな話題を呼んだ絵本作品。 加藤先生の選曲も素晴らしく、 迫力に満ちた音楽劇になりました。 えんとつ町という空も星空も見えない町にいたプペルが、ゴミ人間とともに、雲を抜けて星空を見る瞬間の、雲から星空になっていく演出をともにさせていただきました。
 最後は、「生命の奇跡」とともに、星空と地球をながめ、そして再び星空へ。 今、ここにあることの不思議といとおしさを、十分に感じられるそんなコンサートだったと思います。
 今回のスペシャルバンドの中に、知人もいたり、びっくりなこともあり、ありがたく幸せな時間でした。山梨の中で、こんな素敵な取り組みが行われていること、もっともっと知らせていければと思います。 甲斐清和高校の加藤先生、一瀬先生、みなさま、ありがとうございました!