9月23日、石川県は小松にある「サイエンスヒルズこまつ」にて、
高橋真理子プラネタリウム講座「2人の銀河鉄道―賢治と嘉内の青春」を
やってきました。
前日の福岡公演を中止に追いやってしまった台風は、そのまま、
北陸地方にも影響しておりましたが、中止にならなくてよかったです。
とはいえ、やはりキャンセルの方も多かったのですが、その分、
きてくださった方々には、濃い時間を。

サイエンスヒルズに呼んでいただくのはもう4年目。
最初の年は、いわゆるspace fantasy live一人バージョンを
やりましたが、翌年は、「Memories-星にむすばれて」、
去年は「オーロラストーリー~星野道夫・宙との対話」、
そして、今年は、「2人の銀河鉄道―賢治と嘉内の青春」を賢治祭の時期に。

「2人の銀河鉄道」は、2011年に制作したプラネタリウム番組。
東日本大震災の年だったので、花巻に
取材にいった帰りに石巻でボランティアなんということもした年でした。
特に賢治の言葉もあらためて取り上げられた時期だったので、
それに重なったことが、やはり何かの力を感じずにはいられなかった
制作でした。
※高橋著「人はなぜ星をみあげるのか」にこのことも書いています。

この前後でのお話は、天の川をキーワードに。そして、
銀河鉄道の夜の旅も。番組が終わったあとのエンディングでは、
「正しく強く生きるとは、自らの中に銀河系を意識して、
これに応じていくことである われらは世界のまことの
幸福を訪ねよう 求道すでに道である」
という言葉とともに、
天の川銀河からさらに遠くの大規模構造から、地球へ。
帰ってきた地球を眺め、「人はなぜに戦う、そして自然を傷つけ、
他者を、自己を殺める? いまこそ、
「銀河を包む透明な意思 大きな力と熱」が私たちに求められて
いるのかもしれません」、と語りました。

いらしたおきゃくさまの中には、名古屋からわざわざ
いらしてくださった方も。
「以前からずっと見たいと思っていたんです」と。
そして、別の松本からいらした方は、
「戦場に輝くベガ」も高橋さんたちの制作ですか?と。
また、去年もいらしてくださり、天文や地球物理を
やりたい、と語ってくれた高校生が、なんと大学生に
なってその勉強を続けている、という嬉しい報告して
くれた子も。

毎回書きますが、サイエンスヒルズの職員は、ほんとうに
素敵な人たちばかりで、惚れぼれします。
副館長の浅野さんたちとの素敵なつながりから続いています
そして、来年は! そう、来年は2020年、戦後75年。
あの番組をやろう!という話になりました。
これも、とても嬉しいです。

・・しかしまた写真をとりわすれました。一人だと
いつも忘れる。外観と駅にあったポスター。
そして、小松からの電車が台風で遅れにおくれていましたが、無事に新幹線にのれました。