枚方総合発達医療センターにて

すべての人に星空を。

3月12日 (火) は大阪府の枚方 (ひらかた) 市にある社会福祉法人枚方療育園に初めてお伺いしました。ここは特別養護老人ホーム、障害者支援施設、看護師養成所など複数の建屋がある大きな施設で、プラネタリウムをお届けしたのは医療型障害児入所施設としての役割を持つ枚方総合発達医療センターです。重度心身障害の方の施設としては、国内最大規模の病院だそうです。
村人は高橋、跡部、倉知、吉田(文責)の4人。

正面玄関を入ると、明り取りのある高い天井の立派なホールがあり、本日使用する7mドームがほどよく収まる空間になっていました。午後からのプラネに先立ち、食堂でお昼をごちそうになったのですが、若い看護師さん(の卵?)たちが沢山いて非常に活気がありました。

さて、本日の投影は4回。そのうち1回は、大学生(この3月に卒業して、保育士に)の倉知が投影しました。最初の3回は当センターに入院している重度心身障害者の方々が対象で、付き添っている看護師さん、保護者の方と一緒に見ていただきました。ストレッチャーや車いすの方が多かったのですが、さすがの7mドーム。一度に17台ほど入りました。入るとやっぱり怖いからなのかそれともいつもと違う雰囲気にワクワクするからなのか、暗闇の中で「うー」とか「わー」といった声が聞こえてきます。当たり前ですが、初めて会う方ばかりなのでその声がどういう気持ちで発せられているのかを理解することは私にはできません。でも、その思い思いの声が星の解説の途中でふっと静かになる時や、逆に賑やかになるときがありました。皆さん何かを感じていたのでしょうか。いつもそばにいる看護師さんたちは、心の動きがきっと分かっているのでしょうね。ドームの天井はあまり見ずに、車いすにのった我が子の頭の上にずっと手を載せてお子さんの様子を見ていたお母さんもいました。途中で出入りする人のために入口付近で待機しながら私も一緒に3回宇宙旅行をしました。

4回目は職員の方々が対象でした。ほとんどの方が寝っ転がって、とても楽しそうにワイワイと話され、誕生日星座の話のときは大変な盛り上がりで笑い声がドームに響いていました。でも、地球を飛び出して天の川銀河を旅するころには皆さんしーんと静かに。短い時間ですが、日常からふと離れた異空間で、それぞれに何か感じるものがあったのかもしれません。そうだったらいいな、と。

久しぶりにお手伝いをさせていただき、私にとってまた特別な日になりました。関西の人たちにももっと星空が届けられるよう、これからも出来るだけ参加したいと思います。

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