9月3日、新潟県立がんセンター新潟病院で、病院がプラネタリウムを行いました。この病院で活動されている「がんの子どもを守る会・新潟支部」のお招きです。この守る会の会員でもある村人の大和紀子さんのプラネタリウムデビューにもなりました。
レポートは跡部と投影を担当した紀子さんです。
他に、村からは、大和ファミリー、池田、跡部の4名。そして、バイオメカニズム学会でご寄付もいただいた新潟大の林先生もいらしてくださいました。守る会からも5名。入り口では、ひなたちゃんのうさぎさんもみんなを見守ってくれていました。

当日は、講堂に4mドームを設置。せっかくなのでミニワークコーナーも開設。まずは、ドーム内で紀子さんの練習も兼ねてリハーサル。守る会のみなさんが、口々に「素晴らしい」「感動した」と。紀子さん、初めての投影にも関わらず、とても落ち着いた語りで心に響きました。

午後2時と3時の回は、病棟から子どもたちがご家族と一緒に。セーフティトークの紙芝居も守る会のみなさんが担当。「お家の人とお話しながら見てもらってもいいです」という紀子さんの声掛けで、みんな想いを声に出して表現していました。どちらの回も子どもたちは4人だったので、ゆっくりとお誕生日の星座を探したり、アルビレックスやビッグスワンの話をしたり。子どもたちは大いに楽しみ、ご家族はしばし心を解放する時間。あっという間の30分の宇宙旅行でした。病棟に戻ってからも、病院スタッフに、「すごかった!」と興奮して伝えてくれていたそうです。アンケートには、ご家族の「最後には涙が出ました」という文字も。

1回目の投影後に「また見にくるね!」と言ってくれた子がいました。2回目は星にとても詳しい子がいて「アンドロメダ銀河もあるんだよ」と教えてくれました。どちらの回も「マーブルチョコみたい」「ドーナツみたい」「美味しそう」と、食べ物に見立てて表現していました。抗がん剤による免疫低下で食事制限が多い子供達。食べたいものが自然に口をついてでたのかもしれません。

ドームから出たみなさんに、星座カード作りを勧めると、みんな車いすでテーブルへ。自分の星座だけでなく、お姉ちゃんやお母さんの分も作ると、ずーっと作ってくれていた子もいました。

3回目は、新潟大学病院小児科病棟親の会「SMILE-すみれ-の会」のみなさんへの投影。大和ファミリーのお友達も多く「紀子さん、すごーい」の声も。病院からは、お二人の看護士さんが常駐してくださったほか、小児科のドクターは全員が見てくださり、「すばらしい活動だ」「また来年もぜひやってほしい」というありがたい言葉をいただきました。

病院がプラネタリウムが始まって5年目。「いつか各地に支部ができて、それぞれの地域の病院を担当する」。そんな妄想が構想に変わり、そして計画になって、今日、実現をしました。「すべての人に星空を」。届けるべき場所があり、待っている人がいる限り、この活動を進めていきたいと思います。